「ピラティスを始めたのに体重が減らない」「むしろ増えた気がする」「週に何回やれば効果が出るの?」と感じている方も多いのではないでしょうか。
先に結論を言うと、ピラティスは姿勢や体の使い方を整えるトレーニングであり、それ自体で体重が大きく減るとは限りません。体重の増減は、食事量・活動量全体・水分量・月経周期など複数の要因で日々変動するため、「始めたら太った」と感じても、脂肪が増えたとは限りません。
この記事では、ピラティスで体重が減りにくい理由、始めた直後に体重が増えて感じられる背景と医療機関に相談する目安、消費カロリーの目安、頻度の考え方、マシンピラティスとジムでの筋力トレーニングの違い、腰痛・妊娠中・産後・授乳中の方が始める前の注意点までを、医師の監修のもとで解説します。
【監修医師】与那覇 靖(URARAクリニック 統括院長)
浜松医科大学卒業。日本内科学会・日本抗加齢学会・日本肥満症治療学会所属。
安全のため、以下に当てはまる方はサービスを提供できないことが多くございます。何卒ご留意ください。
18歳未満75歳以上/BMIが18.5以下/がん/心疾患/肝疾患/腎疾患/妊娠中/授乳中/産後3ヶ月以内の方
ピラティスで体重は減る?結論を先に

結論:ピラティスは姿勢や体幹の使い方を整えるトレーニングで、それ自体が体重を大きく減らす運動ではありません。体重の変化を決めるのは、食事から摂取するエネルギー量と、消費するエネルギー量全体の差です。ピラティスだけを行って食事量が変わらなければ、体重が大きく減ることは期待しにくいといえます。
一方で、ピラティスは筋肉の使い方や姿勢の意識づけに役立つ運動です。全身の動作や姿勢への意識を高める練習を行うため、姿勢が変わって見た目の印象が変化することはありますが、これは特定の部位の脂肪が減ることを意味せず、体重計の数字とも別の変化です。
「始めたら太った」と感じるのはなぜか。医療機関に相談する目安

ピラティスを始めた直後に体重が増えたように感じる方もいますが、体重は脂肪の量だけでなく、水分量や食事・飲水の量、排便の状況、月経周期などでも変動するため、短期間の増加だけで脂肪が増えたと判断することはできません。運動後には筋肉の水分量が一時的に変化することもありますが、体重の増加やむくみをピラティスの影響だと決めつけないでください。
急な体重増加や、これまでになかったむくみがある場合は、経過観察だけで済ませず医療機関に相談してください。息苦しさや胸痛を伴う場合は、様子を見ずに速やかな受診が必要です。
食事量を変えていないのに体重が増え続ける場合も、自己判断で原因を決めつけず、必要に応じて医療機関に相談しましょう。
URARAクリニックの公式LINEでは、カウンセリングのご予約やご相談を受け付けています。
ピラティスの消費カロリーの目安(メッツ値)

運動の強度を表す指標に「メッツ(METs)」があります。国立健康・栄養研究所の「改訂版 身体活動のメッツ表」(2012年改訂版)では、ピラティスは3.0メッツとされています。
| 種類 | メッツ値 |
|---|---|
| ピラティス | 3.0メッツ |
| ハタヨガ | 2.5メッツ |
| パワーヨガ | 4.0メッツ |
消費エネルギーの概算には「メッツ値×体重kg×実施時間(時間)」(国立健康・栄養研究所の式)を使います。安静にしていても一定のエネルギーは消費されるため、運動によって増える分は「(メッツ値−1)×体重kg×実施時間(時間)」です。例えば体重55kgの人が3.0メッツのピラティスを60分行うと、総消費量は約165kcal、運動による増加分は約110kcalの計算になります。実際の消費量には個人差があり、強度や動き方によっても変わります。
3.0メッツは、同表の平地での普通歩行(約67m/分)と同程度の強度です。歩行の強度は速度や傾斜によって変わり、同じ体重・同じ実施時間で比較すると、メッツ値が高い運動ほど計算上の消費エネルギーは多くなります。ランニングなど高強度の有酸素運動と比べると、ピラティス1回あたりの消費カロリーは大きくありません。
週に何回、どのくらい続ければ変化が出るか

週に何回、何週間続ければ変化が出るかという決まった正解はなく、目的(姿勢を整えたいのか、体力をつけたいのかなど)や体力、生活状況によって適した頻度は異なります。本記事で参照した資料からは、『週◯回で体重が減る』という具体的な目安は示せません。継続すること自体が、姿勢や体の使い方の変化を感じるうえでは重要とされています。
ピラティスが体重管理に役立つ可能性はありますが、体重が減るかどうか、どの程度変わるかは、実施量や食事内容、日常の活動量などによって異なります。摂取エネルギーが同じでも活動による消費エネルギーが増えればエネルギー収支は変わるため、頻度と食事のどちらが体重に影響するかを単純に言い切ることはできません。体力やレッスンの負荷、運動後の疲労や痛みを踏まえ、指導者と実施頻度を相談してください。
マシンピラティスとジムでの筋力トレーニングの違い

マシンピラティス(専用の器具を使うピラティス)と、ジムでの筋力トレーニングは、どちらも筋肉に負荷をかける点は共通しています。ピラティスは呼吸や姿勢、体幹の使い方の意識づけを重視するプログラムが多い一方、ジムには高負荷で筋肥大を狙うプログラムだけでなく、低負荷で全身の動作や姿勢を整えるプログラムもあり、内容は施設や指導者によって幅があります。
どちらが痩せるかという単純な優劣ではなく、目的や体力、続けやすさに合わせて選ぶことが現実的です。両方を無理なく組み合わせている方もいます。
なお、骨格筋の安静時エネルギー消費率には、1kgあたり1日約13kcalという推定値が用いられます(Elia M., 1992/Wang Z, et al. Obesity 2012等で引用される値)。ただし、これは筋トレなどで筋肉が1kg増えた際に、個人の基礎代謝がその分だけ増えることを保証する実測値ではありません。筋肉量の変化だけから、基礎代謝や体重の変化量を予測することはできません。
腰痛・妊娠中・産後・授乳中の方が始める前の注意点

成人でBMI18.5未満の方や成長期の方は、この記事を参考に自己判断で減量を始めないでください。持病がある方、薬を服用している方も、運動内容を大きく変える前に確認しましょう。極端な食事制限、過食・嘔吐、体重や体型への強いこだわりがある場合は、減量より先に医療機関へ相談してください。
妊娠中・授乳中の方は、この記事の内容をもとに自己判断で食事制限や減量を始めず、担当医や管理栄養士に相談してください。持病がある方や薬を服用している方は、運動を始めたり負荷を変えたりする前に、主治医へ適した運動内容と注意点を確認してください。
腰痛がある方は、開始前に医師へ運動の可否や避ける動作を相談してください。運動中に新たな痛みが出たり、もとの痛みが増したりした場合は、その動作を中止してください。脚のしびれ・脱力などを伴う場合は医療機関に相談し、尿が出にくい、尿や便が漏れる、股の周囲の感覚が鈍い、脚の力が急に入りにくいといった症状がある場合は、速やかに救急受診してください。
妊娠中の運動は、時期や体調によって適した内容が大きく異なるため、担当医に運動の可否を確認したうえで、対応可能なインストラクターの指導を受けてください。妊娠中に腹痛、規則的で痛みを伴う張り、性器出血、破水を疑う液体の流出、めまい、胸痛、運動前からの息切れ、片側のふくらはぎの痛み・腫れがある場合は、運動を中止し、速やかに産科へ連絡してください。産後は骨盤底や腹直筋(お腹の筋肉)の状態が回復途中であることが多く、自己判断で強い負荷の運動を始めず、産後の回復状態を診てもらったうえで再開時期を相談してください。産後も、新たな痛み、出血の増加、めまいなどがあれば運動を中止して医療機関に相談してください。
ピラティスを続けても体重が落ちにくいときは

ピラティスを続けても体重が落ちにくい場合、すぐに治療を検討する前に、まず食事全体の量やバランス、活動量に不足や偏りがないかを確認することが先です。体重の変化には食事や活動量のほか、病気、薬の影響、体内の水分量なども関係します。急な体重変化やむくみ、強い疲労感がある場合は、まず医療機関に相談してください。
それでも変化が見られない場合や、そもそも自分に減量が必要かどうか判断しにくい場合は、URARAクリニックの『医療美痩身』にご相談ください。診察で減量の必要性と健康状態を医師が確認したうえで、適応がある方に、管理栄養士による栄養指導をはじめ、内服薬・注射薬・機器による施術などを組み合わせる複合治療をご提案しています(自由診療・効果には個人差があります)。
URARAクリニックの症例

症例No.00133|30代男性・165cm|83.6kg→77.0kg(−6.6kg)
治療内容:遺伝子検査、次世代医療機器、脂肪溶解注射、ダイエット点滴、ダイエット薬、オリジナルサプリメント(NMNサプリ・漢方サプリ・プロテイン)、医師の問診・栄養指導を組み合わせた複合治療 症例の詳細を見る

症例No.00122|30代女性・163cm|74.6kg→69.3kg(−5.3kg)
治療内容:遺伝子検査、次世代医療機器、脂肪溶解注射、ダイエット点滴、ダイエット薬、オリジナルサプリメント(NMNサプリ・漢方サプリ・プロテイン)、医師の問診・栄養指導を組み合わせた複合治療 症例の詳細を見る

症例No.00100|50代女性・155cm|61.5kg→56.5kg(−5.0kg)
治療内容:遺伝子検査、次世代医療機器、脂肪溶解注射、ダイエット点滴、ダイエット薬、オリジナルサプリメント(NMNサプリ・漢方サプリ・プロテイン)、医師の問診・栄養指導を組み合わせた複合治療 症例の詳細を見る
治療期間の目安:3ヶ月程度(通院は月1〜4回程度)
※コース総額 97,000円〜1,812,000円(税込)。表示の月額は当社指定の信販会社をご利用した分割料金。詳細はカウンセリング時にご説明します。
副作用・リスク:赤み、ヒリヒリ感、稀に強いひりつきや水ぶくれ、知覚過敏、無感覚、内出血、じんましん、凍傷、施術後数日の痛みやしびれ、便秘、吐気、腹満、下痢、倦怠感、頭痛などの症状が出る場合があります。
※効果には個人差があります。
上の症例は、URARAクリニックの『医療美痩身』を実際に受けた方で、体重の変化は複合治療全体の結果です(ピラティスや特定の運動単独の効果を示すものではありません)。治療の内容・標準的な費用・主なリスクは、施術・料金のページとカウンセリングでご確認ください。
よくある質問

Q. ピラティスだけで体重は減りますか?
ピラティスは姿勢や体幹の使い方を整えるトレーニングで、それ自体が体重を大きく減らす運動ではありません。3.0メッツ程度の運動強度で、ランニングなど高強度の有酸素運動と比べて1回あたりの消費カロリーは大きくなく、体重の変化は食事量と消費エネルギー全体の差で決まるため、食事の見直しと組み合わせることが現実的です。
Q. ピラティスを始めたら体重が増えました。なぜですか?
体重は脂肪の量だけでなく、水分量や食事・飲水の量、排便の状況、月経周期などでも変動するため、短期間の増加だけで脂肪が増えたとは判断できません。急な体重増加やこれまでになかったむくみがある場合は、経過観察で済ませず医療機関に相談してください。息苦しさや胸痛を伴う場合は速やかな受診が必要です。
Q. 週に何回やれば効果が出ますか?
本記事で参照した資料からは、『週◯回で体重が減る』という具体的な目安は示せません。目的や体力、生活状況によって適した頻度は異なるため、体力やレッスンの負荷、運動後の疲労や痛みを踏まえて指導者と相談してください。
Q. マシンピラティスとジムの筋トレ、どちらが痩せますか?
ピラティスは呼吸や姿勢、体幹の使い方の意識づけを重視するプログラムが多く、ジムにも高負荷で筋肥大を狙うものから低負荷で姿勢を整えるものまで幅があります。単純な優劣ではなく、目的や体力、続けやすさに合わせて選ぶことが現実的です。
Q. 腰痛があってもピラティスはできますか?
開始前に医師へ運動の可否や避ける動作を相談してください。運動中に新たな痛みが出たり、もとの痛みが増したりした場合はその動作を中止し、脚のしびれ・脱力を伴う場合は医療機関に相談してください。尿が出にくい、尿や便が漏れる、脚の力が急に入りにくいなどの症状があれば速やかに救急受診してください。
Q. 妊娠中や産後でもピラティスはできますか?
妊娠中は担当医に運動の可否を確認したうえで対応可能なインストラクターの指導を受けてください。腹痛、規則的で痛みを伴う張り、性器出血、破水を疑う液体の流出、めまい、胸痛、片側のふくらはぎの痛み・腫れがある場合は運動を中止し速やかに産科へ連絡してください。産後は骨盤底や腹直筋の回復状態を診てもらったうえで再開時期を相談し、新たな痛みや出血の増加があれば中止して医療機関に相談してください。
Q. 妊娠中・授乳中でも減量目的でピラティスを始めていいですか?
妊娠中・授乳中の方は、この記事の内容をもとに自己判断で食事制限や減量を始めず、担当医や管理栄養士に相談してください。
Q. ピラティスで基礎代謝は上がりますか?
骨格筋の安静時エネルギー消費率には1kgあたり1日約13kcalという推定値が用いられますが、これは筋トレなどで筋肉が1kg増えた際に基礎代謝がその分増えることを保証する実測値ではありません。筋肉量の変化だけから基礎代謝の変化量を予測することはできません。
まとめ

ピラティスは姿勢や体幹の使い方を整えるトレーニングで、それ自体で体重が大きく減るとは限りません。始めた直後の体重の増減は、脂肪の量よりも水分量や食事内容、月経周期などによる変動であることが多く、急な体重増加やむくみがある場合は自己判断で決めつけず医療機関に相談してください。
週の頻度に決まった正解はなく、体重を落としたい場合は食事全体の見直しと組み合わせることが現実的です。腰痛がある方、妊娠中・授乳中・産後の方は、自己判断で始めず医療機関やインストラクターに相談してください。体重が落ちにくいときは、まず食事全体を見直すことから始めましょう。
URARAクリニックでは、医師が診察し、管理栄養士と連携しながら、一人ひとりの状態に合わせた全身の体重・体型管理『医療美痩身』をご提案しています。
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記事の監修者

統括院長
20年以上にわたり、内科医として循環器や糖尿病患者の診療を担当してきました。疾病を予防するためには、肥満を克服することが極めて重要ですが、健康的な方法での体重減少は簡単なことではありません。痩身が実現できないかとの思いから、医療痩身の分野に足を踏み入れました。信頼性の高いエビデンスに基づいた新しい痩身メソッドの確立を目指し、『美痩身』を実現するために尽力しています。
人生100年時代における美容と健康に貢献すべく、医療技術及び健康への飽くなき探求を行い、”美と健康の医療的プロフェッショナル集団”であり続けるよう、日々邁進しております。ぜひご来院お待ちしております。
【経歴】
- 1992年3月 浜松医科大学卒業
- 1998年4月 名古屋大学医学部附属病院勤務
- 2000年10月 医療法人尚徳会ヨナハ総合病院勤務
- 2015年4月 医療法人尚豊会みたき総合病院勤務
【所属学会】
- 日本内科学会
- 日本循環器学会
- 日本人間ドック学会
- 日本抗加齢学会
- 日本再生医療学会
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