サクセンダは、糖尿病治療やダイエットに使用されるGLP-1受容体作動薬で、特に自己注射タイプであることが特徴です。

しかし、ネット上では「サクセンダ 効かない人」「サクセンダ 危険性」などサクセンダで本当に痩せるのか？危険ではないのか？に疑問を持つ検索が多く見られます。

本記事では、サクセンダの効果や危険性、サクセンダが効かない人の特徴や効果的に痩せるためのポイントを解説します。安全かつ、健康的に痩せたい方やダイエット薬に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

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サクセンダが
「痩せない」「効かない」
と言われるのはなぜ？

昨今さまざまなメディアで取り上げられ、インフルエンサーも紹介をしているサクセンダを始めとする自己注射のGLP-1ダイエットですが、まだまだ正しい情報を理解できている方は多くなく、知識が十分ではない状態で勘違いをしてしまう方も多いため、

「サクセンダは効果がなく痩せない、という噂を聞いたけど大丈夫？」
「サクセンダが効かない人がいるって本当？」

というお悩みや疑問をもっている方もいらっしゃると思います。

このパートでは、サクセンダが「痩せない」「効かない」と言われる理由をご紹介し、そんな疑問にお答えします。

理由①サクセンダの摂取だけで
痩せると勘違いしている

サクセンダを始めとするGLP-1は血糖値を下げることで脂肪分解につながる可能性はありますが、食欲抑制が主な目的になるので、摂取するだけで体重が大幅に落ちるわけではありません。

つまり、医療痩身テクノロジーを活用した脂肪冷却（クールスカルプティング）・医療EMS・脂肪溶解注射などの施術とは異なり、サクセンダは医療マシンによる施術や、食事管理・適度な運動をセットで行うことでダイエットの高い相乗効果を期待できます。

サクセンダの摂取だけで満足して、通常の食事や運動を全くしない状況だとダイエットの劇的な成功につながりにくいです。

理由②サクセンダを摂取すれば
食べても、全く運動しなくてもいいと勘違いしている

GLP-1ダイエットは食欲を抑えたり、血糖値の上昇を抑える効果のあるサクセンダを摂取し、食事のコントロールや適度な運動をしながら理想的な体型を目指します。

しかし、この食欲抑制作用や血糖値の抑制効果を過度に期待、もしくは勘違いをし「食べても全く太らない」「運動しなくても全く太らない」といつも以上に多くの食事量や間食をしてしまう方がいます。

GLP-1ダイエットは「無限に食べても太らない」「運動しなくても痩せる」わけではなく「間食がやめられない」「空腹感が辛くダイエットが続けられない」方向けのダイエット手法です。

いくらGLP-1を体に摂取していても、いつもよりも多い量を食べていて、全く運動をしない状態では大幅には痩せませんので、ご注意ください。

理由③サクセンダの摂取を止めた後の
リバウンドの可能性を考えていない

サクセンダの摂取後に食事制限もセットで一度ダイエットに成功した方によくあるのが、安心してサクセンダの摂取を中断し、食事量もダイエット前に戻してしまうと、一気にリバウンドしてしまうケースです。

サクセンダを始めとするGLP-1ダイエットは基本的に継続的な摂取が必要ですし、仮に中断する場合も食事量のコントロールが必要です。サクセンダの中断を考える時は医師に事前に相談しましょう。

サクセンダの効果についてはこちらの記事を参照してください。

サクセンダが
効かない人の特徴は？

前述の通り、そもそもサクセンダ含むGLP-1の役割を勘違いしている方も多いですが、下記に当てはまる方はサクセンダを摂取しても効果が薄くなる可能性が高いです。

1. 食事量の調整ができない
2. そもそも肥満ではない
3. 投与量が適切ではない
4. まだ投与期間が短い

それでは、1つずつ詳しく解説します。

食事量の調整ができない

前述もしましたが、サクセンダはあくまで「食欲を抑える」サポートをするダイエット薬です。

お腹が空いたからと言って、食べる量を減らさなかったり、間食を摂り続けていると、サクセンダを摂取していても一向に痩せません。

そもそも肥満ではない

サクセンダはアメリカのFDA（米国食品医薬品局）、EMA（ヨーロッパ医薬品許可当局）、MFDS（韓国食品医薬品安全処）の承認を受けており、アメリカでは抗肥満薬として認められています。

WHO（世界保健機構）の基準では、BMI（体格指数）が30以上を肥満としており、日本の肥満のBMI基準は25以上です。
※BMIは「体重（kg）÷ 身長（m）の2乗」で計算されます。

元々肥満の基準を超えていない場合は、サクセンダの効果は薄いと言えます。

投与量が適切ではない

サクセンダは、0.6mgから投与し、最大3.0mgまで投与量を増やせます。しかし、元々の体格や体質によって、適切な投与量は個人差があります。投与量が少なすぎるとサクセンダの効果が表れにくいです。

しかし、無理に多く投与すると、副作用が出てしまいサクセンダを続けることが難しくなります。医師と相談したうえで、自分に合った投与量を継続しましょう。

まだ投与期間が短い

サクセンダの推奨治療期間は、約4~13ヶ月と言われています。個人差はありますが、2週間程度から効果を少しずつ実感する方もいます。

しかし、投与したからと言って、すぐに効果を実感できるわけではありません。体が変化するには一定期間必要なので、最低でも2~3ヶ月の継続は必要であると言えるでしょう。

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サクセンダで
効果的に痩せる4つのポイント

サクセンダを効果的に使用する3つのポイントについてご紹介します。しっかりルールを守って安全に投与するようにしましょう。

1. 飲酒した状態では服用を控える
2. 正しい方法で注射する
3. 使用期限を守る
4. 同じタイミングで注射する

それでは、1つずつ解説します。

①飲酒した状態では服用を控える

サクセンダは、飲酒した状態での服用を控えるようにしましょう。アルコールを摂取すると血糖値が不安定になり、低血糖症状（ふるえ、冷や汗、めまい、意識混濁など）が発生しやすくなります。

さらに、飲酒は胃腸に負担をかけるため、サクセンダによる消化器症状（胃の不快感、下痢、便秘など）が悪化する可能性もあります。

そのため、サクセンダを安全に服用し効果を最大限に引き出すためには、飲酒を避けることが重要です。健康を保つためにも、服用時の注意を怠らないようにしましょう。

②正しい方法で注射する

サクセンダの効果を高めて安全に使用するためには、規定の注入量や注射針の管理、注射方法などを正しく守る必要があります。

ネットで検索して出てくる情報の中には誤っている情報も含まれるため、必ず医師に相談のもとサクセンダを服用を検討するようにし、医師から指示された注射方法を必ず守るようにしましょう。

③使用期限を守る

サクセンダは基本的に冷蔵庫で保管するようにしましょう。

サクセンダの使用期限は開封後30日以内ですので、必ず期限内に使用して下さい。万が一、使用期限が過ぎてしまった場合は、使用せず破棄しましょう。

また、光や空気の影響を受けないように、使用後はふたを閉めるようにして下さい。

④同じタイミングで注射する

サクセンダは食事の影響を特に受けないので、食事の前後などの縛りはなく、基本的にいつ注射しても問題ございません。

ただ、一度注射して次の注射までの投与間隔は一定に保つ必要がある（おおよそ24時間）ので、できるかぎり毎日同じ時間帯に注射するようにして下さい。

同じタイミングで注射ができなかった場合、12時間以内であれば投与して問題ないですが、12時間以上が経過している場合は投与を控え、翌日の同じタイミングに再度打つようにして下さい。

また、注射を忘れて2日以上空いてしまった場合は、投与量を0.6mgに戻し、1週間毎に+0.6mgずつ増やすようにしましょう。

2日以上間隔が空いてから急に高い投与量を注射すると吐き気などの症状が強く出る可能性がありますので、十分にご注意下さい。

サクセンダの
危険性や副作用、注意事項は？

サクセンダは非常に稀ではありますが、重い副作用を引き起こす可能性があります。

もしこれらの症状が現れた場合は、すぐに服用を中止し、速やかに医療機関を受診することが重要です。自己判断せず、医師や専門家の指示を仰ぐようにしましょう。

サクセンダの副作用

サクセンダにおける副作用は、主に下記です。

• 急性膵炎
• 下痢、便秘
• 腹痛、嘔吐
• めまい、頭痛
• 食欲不振
• 味覚異常

上記以外でも高齢者やお酒を飲みすぎる方は、低血糖や脱水症の発症リスクが高いため注意が必要です。妊婦や授乳中の方も安全性が確立されていないため、投与前には必ず医師に相談するようにしてください。

サクセンダの注意点

サクセンダは1日1回の自己注射が必要なため、針や痛みが苦手な方にとってはデメリットとなる可能性があります。

また前述の通り、GLP-1ダイエットは治療を開始してすぐに痩せるわけではありません。効果が現れるまでに最低でも1ヶ月程度かかる場合があるため、継続的な治療が必要です。

治療を始めてから体調に異変が現れた場合はすぐに薬の使用を止め、早めに医師に相談してください。特に低血糖の症状が出た場合は、速やかにブドウ糖を補給して安静にする必要があります。

サクセンダを
使用できない人

サクセンダ（GLP-1ダイエット）には禁忌があり、以下のケースに当てはまる場合は治療を受けることができません。

• 腹部の手術、腸閉塞の既往歴のある方
• 18歳未満または70歳以上の方
• BMI18.5未満の方
• 腹部手術、腸閉塞の既往歴がある方
• 膵臓疾患の既往歴のある方
• 重度の肝機能障害や腎機能障害の方
• 胃腸障害のある方
• 甲状腺疾患がある方
• 低血糖を起こす恐れがある方
• 糖尿病の方
• 摂食障害がある方
• 妊娠中、授乳中、妊娠の可能性がある方

上記に該当する方は投与を避けるべきです。

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まとめ

本記事では、サクセンダの効果や危険性、サクセンダが効かない人の特徴や効果的に痩せるためのポイントを詳しく解説しました。サクセンダ（GLP-1）はあくまでも食欲抑制のサポートが役割なので、食事制限や適度な運動も必ずセットでダイエットを継続する必要があります。

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