「女性の1日の摂取カロリーって、結局どれくらいが正解なの?」「ダイエット中はもっと減らした方がいいの?」「年代によって目安は変わる?」
SNSや雑誌ではさまざまな数字が飛び交っていて、何を信じればいいのか分からなくなっている方も多いのではないでしょうか。実は、日本人の1日に必要なカロリーの目安は、厚生労働省が公的な基準として年代別・活動量別に定めています。
この記事では、2024年10月に公表され2025年度から使われている最新の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」をもとに、女性の1日の適正カロリーを早見表で紹介します。あわせて、ダイエット中のカロリーの考え方や、カロリー管理だけではうまくいかない場合の選択肢についても、URARAクリニックの医師監修のもと解説します。
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結論:女性の1日の摂取カロリーの目安【早見表】

厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」(2024年10月公表・2025年度から使用)では、性別・年齢区分・身体活動レベルごとに「推定エネルギー必要量」が示されています。これが、いわゆる「1日に必要なカロリーの目安」です。女性の場合は以下の通りです。
| 年齢 | 身体活動レベル 低い | 身体活動レベル ふつう | 身体活動レベル 高い |
|---|---|---|---|
| 18〜29歳 | 1,700kcal | 1,950kcal | 2,250kcal |
| 30〜49歳 | 1,750kcal | 2,050kcal | 2,350kcal |
| 50〜64歳 | 1,700kcal | 1,950kcal | 2,250kcal |
| 65〜74歳 | 1,650kcal | 1,850kcal | 2,050kcal |
| 75歳以上 | 1,450kcal | 1,750kcal | ― |
(出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書(2024年10月11日公表、2025年3月25日の正誤表を反映)。1日あたりの推定エネルギー必要量、女性の数値)
たとえば18〜29歳・身体活動レベル「ふつう」の女性なら、1日の目安は1,950kcalです。ここから「自分はダイエット目的だから少し減らそう」「妊娠中だから増やす必要がある」といった調整を行っていくのが、カロリー管理の基本的な考え方になります。まずは自分の年齢と身体活動レベルに当てはまる数字を確認してみましょう。
そもそも「摂取カロリー」の基準はどう決まっている?
「推定エネルギー必要量」とは、健康な人が体重を維持するために平均的に必要と推定される、1日あたりのエネルギー量のことです。厚生労働省が5年ごとに改定している「日本人の食事摂取基準」の中で、性別・年齢区分・身体活動レベルごとに算出されています。
2025年版では、それまでの2020年版から一部の年齢区分で数値が見直されました。たとえば女性18〜29歳(身体活動レベル「ふつう」)は2020年版の2,000kcalから2025年版では1,950kcalへ、75歳以上は1,650kcalから1,750kcalへと変更されています。基準は定期的に更新されるものなので、古い情報をそのまま参考にしないよう注意しましょう。
なお、この数値はあくまで「平均的な体格・活動量の人が体重を維持するための目安」です。体格や筋肉量、日々の活動量には個人差があるため、実際に体重の増減を見ながら微調整していくことが基準の活用にあたって推奨されています。
あなたの「身体活動レベル」はどれ?低い・ふつう・高いの見分け方
早見表を正しく使うには、自分の身体活動レベルがどこに当てはまるかを知る必要があります。厚生労働省の基準では、身体活動レベルは「低い」「ふつう」「高い」の3段階に分類されており、一般的な目安は次のとおりです。
- レベルI(低い):1日の大半を座って過ごすことが多く、静的な活動が中心の生活
- レベルII(ふつう):座り仕事が中心だが、通勤や買い物での歩行、家事、軽い運動なども行う生活
- レベルIII(高い):立ち仕事や移動の多い仕事、あるいは日常的にスポーツなど活発な運動習慣がある生活
多くの方は「ふつう」に該当すると言われていますが、デスクワーク中心でほとんど歩かない日が続いている場合は「低い」寄りに考えた方が実態に近いこともあります。迷った場合は、まず「ふつう」の数値を目安にしつつ、体重の増減を数週間観察して調整していくとよいでしょう。
ダイエット中の摂取カロリーはどう考える?

「早見表の数値より、もっと減らせば早く痩せるのでは?」と考える方も多いですが、ここには注意が必要です。
体重を減らすには、摂取カロリーが消費カロリーを下回る「マイナスのエネルギー収支」をつくることが基本です。一般的には、年齢・身体活動レベルに応じた推定エネルギー必要量から300〜500kcal程度を引いた量を目安にする方法が広く紹介されています。体脂肪1kgを減らすにはおおよそ7,000kcal前後のエネルギー収支のマイナスが必要とされており(個人差があります)、1日500kcalのマイナスを続けた場合、単純計算では2週間ほどで体脂肪1kg分に相当する計算になります。
ただし、基礎代謝(何もしなくても消費される最低限のエネルギー)を大きく下回るような極端な食事制限はおすすめできません。摂取カロリーが少なすぎると、体が「飢餓状態」だと判断してエネルギー消費を抑えようとするため、かえって痩せにくくなったり、筋肉量が落ちて基礎代謝そのものが下がったりするリスクがあります。生理不順や体調不良につながることもあるため、極端な制限は避け、無理のない範囲での調整を心がけましょう。
カロリーだけじゃない!たんぱく質・脂質・炭水化物のバランスも重要

カロリーの数字だけを見て食事を減らすと、栄養バランスが崩れやすくなります。「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、総エネルギー摂取量に占めるべき各栄養素の割合(エネルギー産生栄養素バランス)の目標量も示されています。
- たんぱく質:18〜64歳の女性で13〜20%エネルギー(65歳以上は15〜20%エネルギー)
- 脂質:全年齢共通で20〜30%エネルギー
- 炭水化物:全年齢共通で50〜65%エネルギー
- 食物繊維:18〜64歳の女性で18g以上、65歳以上は17g以上が目標量
たとえば1日1,950kcalを目安にしている場合、たんぱく質は63〜98g程度、脂質は43〜65g程度が目安の範囲になります。カロリーを減らす際も、極端な糖質制限や脂質カットに偏らず、たんぱく質と食物繊維をしっかり確保することが、リバウンドしにくい体づくりのポイントです。
妊娠中・授乳中はカロリーの目安が変わる
妊娠中・授乳中は、通常の推定エネルギー必要量に加えて「付加量」を上乗せするのが基準の考え方です。2025年版では、以下の付加量が示されています。
- 妊娠初期:+50kcal
- 妊娠中期:+250kcal
- 妊娠後期:+450kcal
- 授乳期:+350kcal
ただし、妊娠中の体重増加量や体調には個人差が大きいため、この数値をそのまま自己判断で適用するのではなく、必ず産婦人科・かかりつけ医の指導のもとで調整してください。
【監修医師】与那覇 靖(URARAクリニック 統括院長)
浜松医科大学卒業。日本内科学会・日本抗加齢学会・日本肥満症治療学会所属。
カロリーを守っているのに痩せない…そんな時は

早見表通りにカロリーを調整しているつもりでも、思うように結果が出ないというご相談は少なくありません。原因として考えられるのは、次のようなケースです。
- 実際の摂取カロリーが、記録・計算より多くなっている(外食や間食、調味料のカロリーの見落としなど)
- 基礎代謝や消費カロリーの見積もりが実態と合っていない
- 加齢や筋肉量の低下によって基礎代謝そのものが下がっている
- ホルモンバランスや体質的な要因が影響している
こうした要因は自己流の管理だけでは把握しづらく、行き詰まりを感じる方も多い部分です。肥満の原因は一つとは限らず、食生活の乱れだけでなく加齢やホルモンバランスの変化、体質など複数の要因が絡み合っていることも珍しくありません。
URARAクリニックでは、遺伝子検査によって一人ひとりの体質的な傾向を確認したうえで、医師が伴走しながら食事・生活習慣を見直す「医療ダイエット・医療美痩身」に取り組んでいます。自己流のカロリー管理だけで結果が出にくいと感じる方は、体質面からのアプローチも選択肢の一つとしてご検討ください(効果には個人差があります)。
安全のため、以下に当てはまる方はサービスを提供できないことが多くございます。何卒ご留意ください。
18歳未満・75歳以上 / BMIが18.5以下 / がん / 心疾患 / 肝疾患 / 腎疾患 / 妊娠中 / 授乳中 / 産後3ヶ月以内の方
なお、「食べないダイエット」は健康リスクが大きく推奨されません。カロリーを減らすこと自体が目的化してしまうと、栄養不足や体調不良を招きやすいため、まずは適正な目安を知ったうえで、無理のない範囲から始めることが大切です。短期間での大きな変化を目指す場合の考え方については、1ヶ月で3kg痩せることの現実性を解説した記事もあわせてご覧ください。
よくある質問
Q. 女性の1日の摂取カロリーの目安はどれくらいですか?
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」によると、身体活動レベルが「ふつう」の18〜49歳女性で1日1,950〜2,050kcalが目安です。年齢や活動量によって目安は変わるため、本文の早見表でご自身の区分をご確認ください。
Q. ダイエット中は1日何kcalに抑えればいいですか?
一般的には、年代別の推定エネルギー必要量から300〜500kcal程度を引いた量を目安にする方法が広く紹介されています。ただし基礎代謝を下回るような極端な制限は健康リスクがあるため、自己判断だけに頼らず必要に応じて医師にご相談ください。
Q. 基礎代謝より少ないカロリーにすれば、もっと早く痩せますか?
短期的には体重が落ちても、体が「飢餓状態」と判断してエネルギー消費を抑えようとするため、痩せにくくリバウンドしやすい体質を招くリスクがあります。極端な食事制限はおすすめできません。
Q. カロリーを守っているのに痩せない場合はどうすればいいですか?
摂取カロリーの計算が実態と合っていない、消費カロリーの見積もりが実態と異なる、あるいはホルモンバランスや代謝など体質的な要因が影響している可能性があります。自己流で行き詰まった場合は、医療機関での体質分析や医師の伴走によるアプローチも選択肢の一つです。
Q. 妊娠中・授乳中はカロリーの目安が変わりますか?
はい。厚生労働省の基準では、妊娠中期で+250kcal、後期で+450kcal、授乳中は+350kcalを通常の必要量に付加することが目安とされています。ただし個々の体格や経過によって異なるため、必ず担当医の指導に従ってください。
Q. カロリーを減らす以外に大切なことはありますか?
たんぱく質・脂質・炭水化物のバランス(エネルギー産生栄養素バランス)や食物繊維の摂取量も重要です。カロリーだけを見た食事制限は栄養バランスを崩しやすく、リバウンドや体調不良の原因になることがあります。
まとめ:カロリーの「目安」を知ることが、無理のない体づくりの第一歩
女性の1日の摂取カロリーの目安は、年齢と身体活動レベルによって1,450kcal〜2,350kcalと幅があります。まずは厚生労働省の最新基準(2025年版)に沿って自分の目安を把握し、ダイエット目的の場合はそこから300〜500kcal程度を無理のない範囲で調整する、というのが基本的な考え方です。
カロリーの数字だけにとらわれず、たんぱく質や食物繊維とのバランス、そして自分の体質や生活実態と照らし合わせながら調整していくことが、無理なく続けられる体づくりの近道です。自己流の管理だけでは結果が出にくいと感じた場合は、医師に相談しながら体質面からアプローチする方法もあることを、選択肢の一つとして知っておいていただければと思います。
記事の監修者

統括院長
20年以上にわたり、内科医として循環器や糖尿病患者の診療を担当してきました。疾病を予防するためには、肥満を克服することが極めて重要ですが、健康的な方法での体重減少は簡単なことではありません。痩身が実現できないかとの思いから、医療痩身の分野に足を踏み入れました。信頼性の高いエビデンスに基づいた新しい痩身メソッドの確立を目指し、『美痩身』を実現するために尽力しています。
人生100年時代における美容と健康に貢献すべく、医療技術及び健康への飽くなき探求を行い、”美と健康の医療的プロフェッショナル集団”であり続けるよう、日々邁進しております。ぜひご来院お待ちしております。
【経歴】
- 1992年3月 浜松医科大学卒業
- 1998年4月 名古屋大学医学部附属病院勤務
- 2000年10月 医療法人尚徳会ヨナハ総合病院勤務
- 2015年4月 医療法人尚豊会みたき総合病院勤務
【所属学会】
- 日本内科学会
- 日本循環器学会
- 日本人間ドック学会
- 日本抗加齢学会
- 日本再生医療学会
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