更新日: 2025.11.06
作成日: 2025.11.07
医療ダイエット
「健康診断で『LDL(悪玉)コレステロールが高い』と指摘された…」「自覚症状は何もないけど、このままで大丈夫?」「いったい、体の中で何が起こっているの?」
健康診断の結果表を見て、高いコレステロール値にドキッとした経験はありませんか?痛みなどの症状がないため、つい「まだ大丈夫だろう」と後回しにしがちですが、その数値はあなたの体からの重要なSOSサインかもしれません。
放置された高いコレステロールは、血管の中で静かに動脈硬化を進行させ、ある日突然、心筋梗塞や脳梗塞といった命に関わる病気を引き起こす「サイレントキラー」なのです。
本記事では、医療ダイエット専門のURARAクリニックが、コレステロール値が高いとどうなるのか、そのリスクと原因、そして具体的な対策まで、専門家の視点で徹底解説します。
- コレステロール値が高いと、体で何が起こるのか?
- 「どれくらいからやばい?」危険な数値の目安
- 「女性」や「痩せている人」で数値が高い理由
- コレステロール値が高い人が「本当に控えるべき食べ物」
- セルフケアの先にある「医療」という選択肢
この記事を読めば、コレステロールへの不安が解消され、未来の健康を守るために今日から何をすべきかが明確になります。
【結論】コレステロール値が高いと、
命に関わる病気のリスクが高まる

まず結論からお伝えします。コレステロール値が高い状態を放置すると、血管が硬く、もろくなる「動脈硬化」が進行します。
これは、あなたの血管の中で、静かに時限爆弾のタイマーが進んでいるようなものです。そして、最終的に以下のような深刻な病気の引き金となります。
- 心筋梗塞:心臓の血管が詰まり、心臓の筋肉が壊死する病気。
- 脳梗塞:脳の血管が詰まり、脳細胞が壊死する病気。
- 狭心症:心臓の血管が狭くなり、胸の痛みなどを引き起こす病気。
これらの病気は、発症すると命に関わるだけでなく、助かったとしても体に麻痺が残るなど、その後の人生に大きな影響を及ぼす可能性があります。
そもそも「悪玉(LDL)」と
「善玉(HDL)」コレステロールって何?

「コレステロール」と一括りにされがちですが、体の中では「悪玉」と「善玉」の2種類が働いています。それぞれの役割を、道路を走るトラックに例えてみましょう。
- 悪玉(LDL)コレステロール:肝臓で作られたコレステロールを全身に運ぶ「運び屋」。増えすぎると血管の壁にコレステロールが溜まり、道路(血管)に渋滞(動脈硬化)を起こします。
- 善玉(HDL)コレステロール:血管に溜まった余分なコレステロールを回収して肝臓に戻す「掃除屋」。
大切なのは、この2つのバランスです。運び屋である悪玉が増えすぎたり、掃除屋である善玉が減ったりすると、血管の健康が損なわれてしまいます。
「どれくらいからやばい?」
危険な数値の目安を知ろう

では、具体的にどのくらいの数値から注意が必要なのでしょうか。日本動脈硬化学会が定める基準値は以下の通りです。ご自身の健康診断の結果と見比べてみてください。
| 項目 | 基準値 | 診断 |
|---|---|---|
| LDL(悪玉)コレステロール | 140mg/dL以上 | 高LDLコレステロール血症 |
| LDL(悪玉)コレステロール | 120~139mg/dL | 境界域高LDLコレステロール血症 |
| HDL(善玉)コレステロール | 40mg/dL未満 | 低HDLコレステロール血症 |
| 中性脂肪(TG) | 150mg/dL以上 | 高トリグリセリド血症 |
特にLDL(悪玉)コレステロールが140mg/dLを超えている場合は、生活習慣の見直しや、医師への相談が必要です。
コレステロールが高いと出る症状は?
【基本的には無症状です】

「コレステロールが高いと、何か症状は出ますか?」という質問をよくいただきますが、答えは「ほとんどの場合、自覚症状はありません」です。
めまいや頭痛、肩こりなどを気にされる方もいますが、これらが直接コレステロール値の高さから来る症状であることは稀です。症状がないからこそ、気づかないうちに血管の老化が進行してしまうのが、この病気の最も怖いところ。
だからこそ、年に一度の健康診断で数値をチェックすることが非常に重要なのです。
なぜ私の数値が?
コレステロールが高くなる主な原因

コレステロール値は、日々の生活習慣や体質が大きく影響します。特に女性や痩せている方から、多くの質問が寄せられます。
- 飽和脂肪酸・トランス脂肪酸の多い食事
- 運動不足
- 【女性特有】加齢とホルモンバランスの変化
- 【痩せ型でも注意】遺伝的な体質
【食事】
肉の脂身・バター・お菓子の食べ過ぎ
悪玉コレステロールを増やす最大の原因は、肉の脂身やバター、生クリームに多い「飽和脂肪酸」や、マーガリン、ショートニング、スナック菓子などに含まれる「トランス脂肪酸」の摂りすぎです。
これらは、あなたの肝臓で悪玉コレステロールが作られるのを促してしまいます。
【女性特有の原因】
更年期以降に数値が上がりやすいのはなぜ?
女性ホルモンの「エストロゲン」には、悪玉コレステロールの増加を抑え、善玉コレステロールを増やすという、血管を守る大切な働きがあります。
しかし、閉経を迎える更年期になるとエストロゲンが急激に減少するため、これまでと同じ生活をしていても、急にコレステロール値が上昇しやすくなるのです。
【痩せているのに高い?】
遺伝・体質の影響も
「太っていないのに、なぜ?」と疑問に思う方も少なくありません。実はコレステロールは食事から摂るものだけでなく、約7〜8割が体内の肝臓で作られています。
そのため、遺伝的にコレステロールを作りやすい、あるいは排出しにくい体質の方は、痩せていても数値が高くなることがあります。
セルフケアで改善が難しい…
そんな時はURARAクリニックへ

「原因はわかったけど、どう対策すればいいの?」「自己流で食事制限をしても、なかなか数値が下がらない…」
そんな時は、私たち専門家の力を頼ってください。URARAクリニックでは、医学的根拠に基づいた「医療ダイエット」を通して、あなたのコレステロール改善と健康的な体づくりをサポートします。
【体質分析】
遺伝子検査で、あなたに合った改善策を見つける
当クリニックでは、まず遺伝子検査を行います。これにより、あなたが遺伝的に「脂質の代謝が苦手な体質」なのか、それとも「糖質で太りやすい体質」なのかが科学的にわかります。
自分の弱点を知ることで、あなたにとって本当に効果的な食事・運動プランを立てることができます。
【医師と伴走】
健康的な体質改善をオーダーメイドでご提案
検査結果と丁寧なカウンセリングに基づき、医師があなただけの改善プランをご提案します。必要に応じて、食欲を自然にコントロールするGLP-1受容体作動薬などを組み合わせ、無理なく食生活を改善し、コレステロール値と体重を同時にコントロールすることを目指します。
【無料相談】
まずはあなたの不安をお聞かせください
健康診断の結果に関する不安や、ダイエットのお悩みなど、どんなことでもご相談ください。当クリニックの無料カウンセリングでは、医師が専門家の視点から、あなたに最適なアドバイスをいたします。無理な勧誘は一切ありませんので、安心してご来院ください。
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コレステロールより“中性脂肪”対策した方が
痩せるって本当?
中性脂肪(トリグリセリド:TG)は「余剰エネルギーの貯金」です。食べ過ぎ・飲み過ぎ・運動不足が続くほど肝臓や脂肪細胞に蓄えられ、体重や内臓脂肪の増減と連動しやすい指標です。
一方、コレステロールは細胞膜やホルモン合成の“材料”という役割が強く、体重変化と必ずしも直線的に相関しません。
したがって、短い期間で効果的な痩身効果を狙うなら、まずは中性脂肪を下げる戦略が合理的です(※脂質異常症や心血管リスク管理ではLDL管理も重要です。医師の判断に基づく総合管理が前提)。
中性脂肪は「余ったカロリーの行き先」体重・腹囲と連動しやすい
糖質やアルコール、飽和脂肪の過剰摂取は肝臓での中性脂肪合成(de novo lipogenesis)を促進。血中TGが高いほどVLDL産生が増え、内臓脂肪の蓄積→インスリン抵抗性の悪化→さらに脂肪が落ちにくい…という負のループに陥りがちです…
TGを下げるとこのループが断たれ、体重・腹囲・体脂肪率が動きやすくなります。
コレステロールは“材料”。下げても体重が落ちるとは限らない
LDL-CやHDL-Cは動脈硬化リスクの評価に必須ですが、摂取量や遺伝要因の影響も大きく、短期の体重推移と乖離することがあります。
「体重を落とす」「痩せて見えるのを目指す:目的では、まず“エネルギー過多の鏡”である中性脂肪をターゲットにするのが近道です。
“まず中性脂肪を減らす”ダイエットに効果的な生活習慣
- 糖質量の制限やコントロール:砂糖・精製穀物・甘い飲料の摂取量を減らし、食物繊維とタンパク質を積極的に摂ります。
- アルコール量の節制:特にビール・日本酒・カクテルは中性脂肪を押し上げやすいため頻度と量を管理します。
- 脂質の質を見直す:青魚・ナッツなどn-3系を意識、揚げ物や加工肉は控えめに。
- 有酸素+筋トレ:週120分目安の有酸素運動に、週2–3回の筋トレで脂質代謝を底上げ。
- 睡眠・ストレス対策:短時間の睡眠や過度のストレスは過食を誘発。就寝・起床時刻を一定に。
URARAクリニックでは食事・運動・行動変容を管理栄養士・医師が一体で管理し、必要に応じた医療痩身の施術を提案しています。
医療痩身と中性脂肪対策を組み合わせるメリット
- 内臓脂肪の減少に直結しやすく、腹囲・体重の“見える痩せ成果”が早い
- 脂肪肝リスクの低減が期待でき、代謝が回りやすい体へ移行
- 空腹感やドカ食いのトリガー(血糖値スパイク・アルコール)を可視化して抑制しやすい
まとめ:「コレステロールが高い」は、
生活を見直す健康のサイン

「コレステロール値が高い」という結果は、自覚症状のない体からのSOSであり、未来の深刻な病気を防ぐための「健康のサイン」です。
放置すれば命に関わるリスクを高めますが、裏を返せば、生活習慣を見直すことで十分に改善が期待できます。この記事をきっかけに、ご自身の体と向き合い、健康的な毎日への第一歩を踏み出しましょう。一人で悩まず、いつでも私たち専門家にご相談ください。
記事の監修者

統括院長兼銀座院院長
20年以上にわたり、内科医として循環器や糖尿病患者の診療を担当してきました。疾病を予防するためには、肥満を克服することが極めて重要ですが、健康的な方法での体重減少は簡単なことではありません。痩身が実現できないかとの思いから、医療痩身の分野に足を踏み入れました。信頼性の高いエビデンスに基づいた新しい痩身メソッドの確立を目指し、『美痩身』を実現するために尽力しています。
人生100年時代における美容と健康に貢献すべく、医療技術及び健康への飽くなき探求を行い、”美と健康の医療的プロフェッショナル集団”であり続けるよう、日々邁進しております。ぜひご来院お待ちしております。
【経歴】
- 1992年3月 浜松医科大学卒業
- 1992年4月 みなと協立総合病院勤務
- 1998年4月 名古屋大学医学部附属病院勤務
- 2000年10月 医療法人尚徳会ヨナハ総合病院勤務
- 2015年4月 医療法人尚豊会みたき総合病院勤務
- 2022年10月 URARAクリニック銀座院勤務
【所属学会】
- 日本内科学会
- 日本循環器学会
- 日本人間ドック学会
- 日本抗加齢学会
- 日本再生医療学会
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