2024.05.24
医療ダイエット
「ダイエットに挑戦しても、食事制限がキツくて続かない・・」
「色んなダイエット方法があるけど、自分に何があってるのか分からない・・」
のように、何度も思い立ってダイエットにチャレンジしたけど、実現できず断念した経験をした方も多いと思います。
正しい基礎知識を付けてダイエットを行わないと、必要以上に過酷な環境でダイエットを行うことになり、継続することが難しい場合もあります。
本記事では、楽して痩せるために必要なダイエットの基礎知識とおすすめのダイエット法について解説します。方法別に解説するので、ダイエットに悩んでいる方はぜひご一読ください。
楽して痩せるためのダイエットの基礎知識は?
人によって「どこまでをラクと感じるか?」という基準は様々だと思いますが、必要以上に過酷な環境を自分に強制しないためにも、ダイエットで痩せるメカニズムの基礎知識を頭に入れておきましょう。
ここではダイエットによって体重が落ちたり、痩せる原理を解説します。
知識①:大原則「消費カロリー>摂取カロリー」を覚える!
カロリー計算上、消費カロリーが摂取カロリーを超える状態であれば痩せることが可能です。
つまり、「消費カロリー > 摂取カロリー」を常に計算して保つことが重要と言えます。
消費カロリーが上回る状態が続くと、不足したエネルギーを脂肪細胞に貯蔵されている中性脂肪を使って補おうとします。細胞内の脂肪が使われることによって、「痩せる」という状態が実現します。
ですので、「消費カロリーを増やすこと」と「摂取カロリーを抑えること」の2点を継続できれば、痩せる可能性が高まります。
知識②:脂肪を1kg落とすのに必要なカロリーは?
上記の大原則を頭に入れたうえで、
「では何カロリー消費すれば何kg痩せるの?」と疑問に思う方もいらっしゃると思います。
基本的に脂肪1gは9kcalです。
では、1kg痩せるためには9,000kcalの消費が必要かと言うとそうではなく、人間の脂肪細胞の中で脂質は約80%で、残りは水分や細胞を作る成分で構成されています。なので「1kg痩せるためには約7,200kalの消費」が必要です。
例えば、1ヶ月で体重1kgを落としたいのであれば、1日あたり240kal分のエネルギーを多く消費する、または摂取カロリーを抑えれば実現可能な目安となります。
おすすめのダイエット食事法は?
楽して痩せるために必要なダイエットの基礎知識を理解した上で、具体的なダイエット方法を解説します。どんなダイエット方法を実施する場合でも、食生活は特に毎日行うものですので、重要と言えます。
このパートでは、手軽に試せるダイエットにおすすめの食事法を解説します。
①タンパク質を摂取する(糖質・脂質は控えめに抑える)
ダイエットを成功させるには、タンパク質を多く摂取することを意識しましょう。
タンパク質は筋肉を増やすのに欠かせない栄養分であり、多く取ることで基礎代謝も上がり、脂肪が燃焼しやすくなります。
糖質、脂質も人間の体にとって必要な栄養素ですが、
過剰な摂取は脂肪を増やすことにつながり、ダイエットを阻害してしまいます。
「PFCバランス」という言葉を聞いたことはありますでしょうか?
PFCバランスとは、健康的な食生活を送るために、人間に必要な三大栄養素であるタンパク質(Protein)、脂質(Fat)、炭水化物(Carbohydrate)の摂取比率のことです。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」(2020年版)では、1日の摂取カロリーのうち、タンパク質が13〜20%、脂質が20〜30%、炭水化物が50〜65%の割合で摂取することが理想的であるとされています。
②正しい食事の順番を意識する
上記のように摂取する食べ物も重要ですが、実は食べる順番もダイエットへの影響があります。
結論、「食べる順番は、野菜・きのこ・海藻などから食べる」ことをおすすめします。
野菜・きのこ・海藻には、食物繊維が多く含まれており、食物繊維は血糖値の急上昇を抑える効果があります。
血糖値が急上昇すると、インスリンという成分が大量に分泌され、インスリンが大量に増えると、ブドウ糖が脂肪に変わりやすい状態となるため、脂肪が増えやすくなってしまいます。
お米やパンなどの炭水化物から先に食べてしまうと、血糖値が急上昇しやすくなるため、脂肪が増えやすくなります。
血糖値が急上昇すると、血管が傷つきやすくなり、動脈硬化も進行します。
また、酸化ストレスや炎症、糖化などの影響が全身に悪影響を及ぼし、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります。
ですので、食事の際はできる限り「野菜・きのこ・海藻などから食べる」ことを意識しましょう。
③ゆっくりと食事を楽しむ
食事にかける時間もダイエットの上で重要と言えます。
食事をする際は、「ゆっくり時間をかけて食事を楽しむ」ことを意識しましょう。
食事を始めてから約20〜30分で満腹中枢が刺激されて、脳に満腹シグナルが出るため、食欲が低下します。
ゆっくり食べることで唾液の分泌も進むため、消化も促進されます。
逆に5分や10分で食事を済ませてしまうと、満腹シグナルが間に合わず、空腹感が抑えられず、ついつい余分に食べ過ぎてしまいます。
ですので、基本的に「食事は20分以上かけてゆっくり食べる」ことを意識しましょう。
④深夜の食事を控える
食事を取る時間帯もダイエットにおいて大切です。
1日の中でも食事を取ると、太りやすい時間帯、太りにくい時間帯があります。
栄養学的に理想的な食事時間は、朝食が朝6時から7時前後、昼食が正午から午後1時、夕食が午後6時から7時頃と言われています。
食事の間隔は4〜5時間空けるのが適切で、食べ物が胃にとどまって消化される時間は約2〜3時間、肉や揚げ物など脂肪が多い食べ物になると約4〜5時間が必要だと言われています。
深夜や夜遅くに食事をすると、活動量が少ないためエネルギー過剰の状態になり、不要なエネルギーが脂肪として蓄えられる可能性があります。また、夜遅い食事は食欲に関するホルモンの変化や体内時計の乱れを引き起こすことも知られているため、できる限り控えましょう。
おすすめのダイエット運動法は?
運動が苦手、なるべく運動せずに痩せたいなどラクに痩せる上で、運動を避けたいと考える人も多いでしょう。運動をせずに痩せること自体は可能ですが、健康的な痩せ方とは言えない場合もあります。
無理せず適度な運動を日々の習慣に取り入れることで、健康的なダイエットを進めましょう。
①ストレッチを習慣化する
ストレッチなどの軽い運動でも日々の生活に取り入れ、定期的に行うことで血行が促進され、基礎代謝を高め消費カロリーを増やすことができます。
特にリモートワークや会社のオフィスでデスクワークをする時間が長い方は、長時間ずっと同じ姿勢でいるため、血行不良になりやすいと言われています。
ストレッチのような軽い運動であれば、トイレ休憩のタイミングや仕事の合間で実施ができるため、効率よくダイエット効果を促進できます。
ぜひ日々の生活に取り入れ、習慣化してみて下さい。
②歩く時間・回数を増やす
会社への出社までの通勤時間、帰り道など日々の生活の中でも、歩く時間・回数を増やすだけでも、血行を促進し、基礎代謝を高め消費カロリーを増やす事が可能です。
歩く時間や回数を増やすと、ダイエット効果はもちろん、ストレス軽減やうつ病の防止にも効果があると言われています。
例えば、エスカレーターではなく階段を使ったり、最寄り駅の1つ手前の駅で降りて1駅分歩いてみる、など明日から実践できることから始めてみましょう。
おすすめのダイエット生活習慣の改善法は?
ここまで食生活や運動のおすすめのダイエット方法を解説しました。加えて、生活習慣を改善することはダイエットにおいて重要と言えます。
このパートでは、手軽に実践できる生活習慣の改善法を解説します。
①十分な睡眠時間を取る
睡眠中には体内に蓄積された脂肪細胞を分解する「成長ホルモン」が多く分泌されるため、十分に睡眠時間を取ることが大切です。
逆に寝不足が続いてしまうと、食欲を促進させるホルモンが増えてしまうため、ダイエットの阻害につながります。
理想の睡眠時間は個人差があるため、これが正解とは一概には言えないですが、一般的には「睡眠時間は6〜8時間」がよいと言われています。睡眠を取る時間帯も、睡眠のゴールデンタイムと呼ばれる「夜10時〜午前2時のあいだ」で就寝するようにしましょう。
ゴールデンタイムは「成長ホルモン」が最も分泌される時間帯のため、ダイエットにも効果があります。「成長ホルモン」が多く分泌されることで、美肌効果もありますので、意識しましょう。
②シャワーだけでなく湯船に浸かる
忙しい方は特に入浴をシャワーだけで済ましてしまいがちでしょう。
しかし、湯船に浸かることで、血行が促進され、基礎代謝の改善の効果があります。目安は39℃前後のお湯に20分以上、湯船に全身ゆっくり浸かって汗をかくことがおすすめです。
③定期的にストレスを発散させる
必要以上に過激なダイエットを続けるとストレスを溜め込んでしまい、ストレス発散のために暴飲暴食をしてしまうリスクが高まります。
せっかく継続したダイエットの効果が暴飲暴食によって、すべてリバウンドしてしまうのは非常に勿体ないので、溜め込まないように定期的にストレスを発散させることが大切です。
例えば、朝に早起きして散歩に行く、好きな映画やドラマを鑑賞する、趣味を見つけて没頭する、仲のいい友達と時間を過ごす、などご自身にあったストレス発散を試しながら見つけましょう。
楽して痩せる医療ダイエットとは?
ここまで食生活・運動・生活習慣の改善という観点で、明日から実践できるダイエット方法を解説しました。
しかし、「これらのダイエット方法が継続できるか不安」「これまでに色々試したけど全部ダメだった」「もっと楽して効率的に痩せたい」など考える方もいらっしゃると思います。
そういった方には「医療ダイエット」の検討をおすすめします。
「医療ダイエット」とは医療機関で医師のカウンセリングのもと、医療機器や注射、内服薬などを活用して体脂肪を減らすダイエットです。医療行為に該当するため、医師または看護師のみが施術します。
代表的な医療ダイエットの施術には、下記のような施術が挙げられます。
施術 | 内容 |
GLP-1(ダイエット薬・注射) | GLP-1は人間の体内で分泌されるホルモンの一種で、血中の糖分を脂肪に変える働きを持つインスリンを抑制し、血糖値の急激な上昇を抑えます。 |
脂肪冷却 | 脂肪冷却は脂肪を冷やすことで壊死させる施術です。 脂肪細胞は4℃という低い温度で壊死する性質があります。 そのため、ちょうど4℃で一定時間冷却することで、他の組織にはダメージを与えずに脂肪細胞のみを破壊することができます。 |
脂肪溶解注射 | デオキシコール酸などの脂肪溶解成分を注入することで脂肪細胞を破壊します。 脂肪冷却よりもより細かく施術が可能なため、細かなデザインが必要な箇所への施術に特に有効です。 |
ラジオ波 | ラジオ波とは30〜300MHzの高周波電磁波のことを指します。ラジオ波は、高周波の力で脂肪細胞を振動させ発生した熱エネルギーで体を温めます。そのため、体の内部が温まることで基礎代謝が上がり、太りにくい体質になる効果が期待できます。 |
医療電磁波 | 筋肉に電気刺激を与え、強制的に収縮運動をさせる施術です。高度肥満で自力での運動が難しい方には特に適した施術です。 医療電磁波では医療電磁場装置を使用し、通常のエステ機器や家庭用EMSよりも高い出力で、強力な電磁場を筋肉の深層部まで届けることで、効率的に脂肪細胞を小さくすることができます。 |
食事指導 | 食事指導は、ご自身の来院ごとに食事内容のヒアリングを実施し、足りていない栄養素などの適切なアドバイスを行うとともに、食事内容を元にダイエット薬の調整も行います。 |
医療ダイエットには主に下記3つのメリットがあります。
・短期間でダイエット効果を実感しやすい
・部分痩せができる
・リバウンドしにくい
特に、部分痩せに関しては自力で行うのは難しいです。二の腕や太もも、お腹など気になる部分だけ引き締めたいという人には、医療ダイエットは効果的といえるでしょう。
加えて、医療ダイエットでは脂肪細胞の数を減少させるので、リバウンドしにくいのも特徴です。
自力ダイエットでリバウンドした経験がある人にとっては、リバウンドしにくい医療ダイエットはまさにおすすめのダイエット方法と言えます。
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まとめ
本記事では、楽して痩せるために必要なダイエットの基礎知識とおすすめのダイエット法について解説しました。
食生活・運動・生活習慣の改善など明日から手軽に実践できるダイエット方法が多くあるので、試せるものから実践しましょう。短期間で効率よくダイエットしたい、リバウンドしたくない、という方には「医療ダイエット」もおすすめです。
URARAクリニックでは、次世代の医療を駆使した『医療美痩身』により、ただ痩せるだけではなく、より若々しく美しくなる医療痩身をダイエット専門医師や管理栄養士の監修の元、お客様へ提供しています。
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統括院長兼銀座院院長
20年以上にわたり、内科医として循環器や糖尿病患者の診療を担当してきました。疾病を予防するためには、肥満を克服することが極めて重要ですが、健康的な方法での体重減少は簡単なことではありません。痩身が実現できないかとの思いから、医療痩身の分野に足を踏み入れました。信頼性の高いエビデンスに基づいた新しい痩身メソッドの確立を目指し、『美痩身』を実現するために尽力しています。
人生100年時代における美容と健康に貢献すべく、医療技術及び健康への飽くなき探求を行い、”美と健康の医療的プロフェッショナル集団”であり続けるよう、日々邁進しております。ぜひご来院お待ちしております。
【経歴】
- 1992年3月 浜松医科大学卒業
- 1992年4月 みなと協立総合病院勤務
- 1998年4月 名古屋大学医学部附属病院勤務
- 2000年10月 医療法人尚徳会ヨナハ総合病院勤務
- 2015年4月 医療法人尚豊会みたき総合病院勤務
- 2022年10月 URARAクリニック銀座院勤務
【所属学会】
- 日本内科学会
- 日本循環器学会
- 日本人間ドック学会
- 日本抗加齢学会
- 日本再生医療学会
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